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屋根の点検は必要?点検しないリスクや点検時期、費用相場まで徹底解説

2026/01/03 Sat
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

「屋根の点検って、どのようなことをするの?」

「屋根の点検にかかる費用はどれくらい?」

このように、屋根の点検をすべきかどうかで悩んでおり、点検の内容や費用を知りたい方も多いのではないでしょうか。

屋根は定期的に点検した方が安心して長く住めます。

メンテナンスせず、新築から何十年も住宅を維持するのは難しいものです。

特に屋根は、建物の中でも雨風や紫外線からのダメージを毎日受けているため、気付かない間に少しずつ劣化しています。

本記事では屋根の点検の必要性や方法、費用相場を解説します。

屋根の点検をしないと起こり得るトラブルについてもお伝えしますので、点検すべきかどうかでお悩みの方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

屋根の定期点検を行わないと起こり得るトラブル

屋根の定期点検を行わないと、以下のトラブルが起こる可能性があります。

・雨漏りが発生する
・下地が傷む
・自然災害によって破損する

順番に詳しくお伝えします。

雨漏りが発生する

屋根は、小さな不具合から大きなトラブルに発展しやすい箇所です。

屋根の点検を行わないと、雨漏りが発生する恐れがあります。

例えば、屋根材のひび割れやコーキングの劣化などを放置すると、雨水が入り込んでしまうのです。

一見、外観が傷んでないように見えても、内部の劣化が進んでいることもあるので注意が必要です。

下地が傷む

屋根の点検を行わないと、屋根材の劣化や破損にも気付けません。

ひどい場合には防水シートが破損したり、野地板が雨にさらされ腐食したりする可能性もあるのです。

簡単な修理では直せないので、葺き替え工事やカバー工法で直すとなると工事費用も高くなってしまいます。

自然災害によって破損する

屋根の点検をしていないと、自然災害がきっかけとなって破損してしまう恐れもあります。

屋根材が浮いている状態や、釘が抜けている状態のままにしていると、強風や台風の際に屋根材が剥がれたり飛んで行ったりすることもあるのです。

万が一、飛んで行ったものが隣家に衝突した場合、その工事費用も発生します。

最悪の場合、人に当たるケースもゼロではなく、大変危険です。

屋根の点検を行うタイミングの目安

長く安心して住むためには、定期的な屋根の点検がポイントです。

屋根の点検を行うタイミングの目安は以下のとおりです。

・3~5年に1回
・台風や強風、災害級の大雨が発生した後

日頃から常に紫外線や雨にさらされる屋根は、日々劣化しています。

不具合を早めに発見するためには3〜5年に1回のペースが理想的です。

また、台風や強風、災害級の大雨が発生した後には、屋根材が破損している可能性もあります。

できるだけ早く状態を確認し、不具合が見つかった場合は早期に対処することをおすすめします。

【業者に依頼する場合】屋根の点検方法

業者に依頼すると、下記の方法で屋根の点検が行われます。

・目視調査
・ドローン調査
・散水調査
・発光液調査
・サーモグラフィー調査

それぞれどのような点検をするのか、以下で詳しく解説します。

目視調査

目視調査は、屋根材を剥がさずに目に見える範囲での調査です。

屋根の状態を目で見たり、触ったりして確認する方法です。

専門的な機械なども使用せずに、屋根の不具合を確認します。

ドローン調査

ドローン調査は、ドローンを飛ばして屋根の状態を調査する方法です。

屋根に上る必要がなく、足場代が不要なため点検費用を抑えやすい特徴があります。

また、作業員の安全性も確保しながら、屋根材を傷めることなく調査できます。

ただし、エリアや天候によってはドローンを飛ばせないため、ドローン調査が可能かどうかは業者に確認してみるのが安心です。

散水調査

散水調査では、建物に水をかけて雨漏りを点検します。

水が浸入する可能性のある箇所に水を撒いて、室内への雨漏りを再現することによって、雨漏り箇所を特定します。

散水調査は雨漏りの原因を特定しやすい点がメリットです。

ただし、水をかけてから雨漏りが発生するまでに時間がかかるだけでなく、近隣住宅に配慮する必要があります。

発光液調査

発光液調査は、ブラックライトをあてると発光する発光液を使用する調査です。

雨漏りの可能性がある場所に発光液を流すことで、水の浸入経路や雨漏りの箇所を確認できます。

発光液は無色透明ではありますが、壁紙の変色の恐れがないかなどを念のため確認しておくと安心です。

サーモグラフィー調査

サーモグラフィー調査では、赤外線カメラを使用します。

雨漏り中の箇所は水分を含むため他の箇所より温度が低く、赤外線カメラで撮影することにより非接触で位置を特定できます。

足場の設置は不要ですが、専門的な技術や経験が必要な調査です。

屋根の点検を業者に依頼した場合の費用相場

屋根の点検を業者に依頼した場合の費用相場は以下のとおりです。

・目視調査:無料〜5万円
・ドローン調査:無料〜3万円
・散水調査:5〜30万円
・発光液による調査:5〜25万円
・赤外線カメラを活用したサーモグラフィー調査:10〜40万円

点検方法や業者によって、費用相場は異なります。

目視調査で確認できる程度なのか、発光液や赤外線カメラなどが必要なのかによってもかかる費用に大きな違いがあります。

屋根の状況に応じた適切な点検方法を選択することが大切です。

屋根の点検時に確認した方がよいポイント

屋根の点検時には以下のポイントを確認することをおすすめします。

・屋根材が破損していないか
・屋根材が浮いていないか
・コケやカビが発生していないか
・雨樋が破損していないか
・雨漏りの形跡はないか

順番に詳しくお伝えします。

屋根材が破損していないか

点検時において、屋根材が破損していないかの確認は大切です。

屋根材に割れや欠けがあると、雨水が浸入しやすくなります。

放置すると下地まで劣化し、大規模工事が必要になるケースもあるのです。

屋根材の破損を見つけたら、放置せず早めの対処が肝心です。

屋根材が浮いていないか

点検時に、屋根材の浮きをチェックすることも重要です。

屋根材を固定している釘が緩くなって抜けたり、強風の影響を受けたりした場合、屋根材が浮きやすくなってしまいます。

この状況で放置すると、屋根材が一部飛散するなどして大変危険です。

屋根材が飛散すると人やものにぶつかり事故を引き起こしかねないため、早めに対応する必要があります。

コケやカビが発生していないか

コケやカビの発生も、点検の際に確認すべきポイントです。

コケやカビが大量繁殖している場合は、防水機能が低下している恐れがあります。

防水機能の低下は雨漏りを引き起こすリスクがあるため、注意しなければなりません。

雨樋が破損していないか

点検では、雨樋の破損もチェックしましょう。

ゴミや落ち葉などで詰まっていないか、雨樋が割れていないか外れていないかも確認すべきポイントです。

ゴミなどが詰まっていると排水が上手くいかず、屋根の端からそのまま雨水が落ちるため、外壁に雨水が当たりやすくなります。

それにより雨漏りにつながるリスクがあるため、雨樋の破損状況の確認は大切です。

雨漏りの形跡はないか

屋根裏やクロスに雨水が垂れた形跡がないか確認することも大切です。

木部が変色していないかなどをチェックすることで雨漏りの形跡が分かります。

屋根の点検時は、上記の箇所を確認し、不具合を早めに見つけることがポイントです。

屋根の状態を自分で確認する方法

本章では、屋根の状態を自分で確認する方法を紹介します。

・ベランダから確認する
・一番上の階の窓から確認する
・屋根裏を確認する
・自宅周辺から確認する

具体的な方法を順番に説明します。

ベランダから確認する

脚立をしっかりと抑えてくれる人がいる場合は、ベランダに脚立を立てて屋根の上を確認できる場合があります。

ただし、ベランダに屋根がある場合などは、脚立が立てられません。

また、屋根の頂上まで確認するのは難しいことや、転落の恐れがあるため慎重に行う必要があることも覚えておきましょう。

一番上の階の窓から確認する

例えば2階の窓から1階の屋根を見るなど、一番上の階の窓から状態の確認ができる場合があります。

その際、窓から身を乗り出しすぎないようにご注意ください。

ただし、確認できた箇所には問題がなさそうでも、他の箇所は雨や紫外線の影響を受けやすい場合もあります。

できれば業者に屋根全体を確認してもらうのがベストです。

屋根裏を確認する

屋根裏の点検をすることで、屋根の雨漏りの確認ができます。

屋根にシミができていたり、断熱材が湿っていたりする場合は雨漏りが起きている可能性が考えられます。

屋根裏を歩く際も、床を踏み抜かないよう注意が必要です。

自宅周辺から確認する

自宅の周辺に高い場所などがあれば、屋根の様子を確認できます。

すぐに実行でき、安全な方法です。

屋根の汚れや色褪せなどに遠くからでも気づける場合があります。

自分で屋根に登るのは危険なので避けるべき

素人が屋根の上で点検するのは、転落の恐れがあり非常に危険なのでおすすめしません。

また、知識がないゆえに屋根を踏み抜いてしまう恐れもあるのです。

雨漏りの原因の特定も、専門的な知識のある職人でなければ判断が難しいものです。

素人が点検や修理をした結果、状態を悪化させてしまうケースもあります。

状態が悪化した屋根の修理は、さらに費用がかかる恐れがあります。

屋根の点検や修理は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

屋根は長持ちさせるために定期的に点検を依頼しよう

屋根の点検は、3〜5年に1回のペースで行い、不具合を早期に発見するのが理想的です。

また、屋根の点検では屋根材の破損や浮き、雨漏りの形跡などをチェックするのがポイントです。

不具合が見つかったら早期に対処することで、状況の悪化を防ぎやすくなります。

屋根を長持ちさせるためにも、定期的に点検を依頼しましょう。

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