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瓦屋根の点検方法や費用相場は?修理費用を抑える方法も徹底解説

2026/01/01 Thu
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

「瓦屋根の点検を検討しているが、費用が気になる」

「瓦屋根を修理すべきかどうかで悩んでいる」

このように、自宅の瓦屋根の点検方法や費用相場が知りたい方もいるのではないでしょうか。

本記事では、瓦屋根の点検や修理に関する内容をお伝えします。

記事を読むと、点検方法や費用相場だけでなく、高額になりやすい瓦屋根の修理費用をできるだけ安く抑える方法も分かります。

瓦屋根の点検や修理にお悩みの方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

瓦屋根の点検方法と費用相場

瓦屋根の点検をして不具合を特定することは大切です。

瓦屋根には以下の点検方法があります。

・目視調査
・ドローン調査
・散水調査
・発光液による調査
・サーモグラフィー調査

点検方法や業者によって、費用相場はさまざまです。

それぞれの点検の内容や費用相場をお伝えしていきます。

目視調査

目視調査は、瓦屋根の状態を目で見たり、触ったりして確認する方法です。

屋根材を剥がさず、目に見える範囲の調査となります。

簡易的な方法で、専門的な機械なども使用しません。

目視調査の費用相場は無料〜5万円程度です。

瓦屋根の確認のため足場が必要な場合は足場代がかかります。

足場代は屋根の形状や勾配によって変動します。

不具合の原因を特定することは大切なため、瓦屋根に不安がある場合は、早めの点検がおすすめです。

ドローン調査

ドローン調査は、ドローンを飛ばして瓦屋根の状態を調査する方法です。

屋根に上る必要がないため足場代が不要で、点検費用を抑えやすいのがドローン調査の特徴です。

ドローン調査の費用相場は無料〜3万円程度かかります。

作業員の安全性も確保しながら、屋根材を傷めることなく調査できるメリットもあります。

ただしドローンを飛ばせないエリアが決まっていたり、天候の良くない場合は飛ばせなかったりするため、ドローン調査が可能かどうかは業者に確認しましょう。

散水調査

散水調査は、建物に水をかけて雨漏りを点検する方法です。

水が浸入する可能性のある箇所に水を撒き、室内への雨漏りを再現することで、雨漏りしている箇所を特定します。

散水調査の費用相場は5〜30万円程度です。

散水方法は、雨漏りの原因を特定しやすい調査方法です。

ただし、水をかけてから雨漏りが発生するまでに時間がかかることもあるうえ、近隣住宅に配慮する必要があります。

発光液による調査

発光液による調査では、ブラックライトをあてると発光する液体を使用します。

雨漏りの可能性がある場所に発光液を流すことで、水の浸入経路や雨漏りの箇所を確認できます。

発光液調査の費用相場は5〜25万円程度です。

発光液は無色透明で、数日で効果がなくなりますが、壁紙の変色の恐れがないかなど念のため確認しておくと安心です。

サーモグラフィー調査

サーモグラフィー調査は、赤外線カメラを使用して点検する方法です。

雨漏りしている箇所は水分を含むため、他の箇所よりも温度が低くなっています。

赤外線カメラで撮影すると、雨漏りの箇所を非接触で特定できます。

足場の設置は不要ですが、専門的な技術や経験が必要な調査です。

サーモグラフィー調査の費用相場は10〜40万円程度です。

瓦屋根の点検費用が安い・無料の場合の注意点

瓦屋根の点検費用が思ったよりも安い場合や、無料の場合は注意が必要です。

瓦屋根は悪質な訪問営業に狙われやすく、無料点検後に高額な工事の契約を迫られるケースがあります。

上記のケースについて、注意が必要な理由を具体的に解説します。

怪しい業者から身を守るためにも、ぜひ目を通してみてください。

瓦屋根は悪質な訪問営業に狙われやすい

瓦屋根の確認は素人には危険で難しいため、悪質な業者に狙われやすいです。

また、漆喰や棟部分、葺き土(ふきつち)などの専門知識も必要なため、素人相手の説明で嘘をつきやすく、ごまかしやすいのです。

少しでも怪しいと感じたら、その場で契約しないことが大切です。

悪質な業者には必要以上に不安をあおる、契約をせかすなどの特徴があります。

業者のウェブサイトを見てみたり、評判を人に聞いてみたりして、信頼できる業者かどうかを判断してから契約するのが安心です。

点検は無料でも高額な工事を迫られるケースもある

点検費用が無料だからといって、工事費用が無料なわけではありません。

後になって、高額な工事を迫られるケースもあるので注意が必要です。

「瓦がずれているので危ない」「漆喰が剥がれているので雨漏りする」など不安を煽ってくるパターンがあります。

住人が不安になったところで、無料点検を促してきます。

無料点検を行った後に、高額な工事を迫られることがあるのです。

写真を加工し、瓦屋根に問題があるように見せる悪質なケースもあるため、注意しなければなりません。

瓦屋根の点検後に修理が必要になった場合の費用相場

瓦屋根の点検後、不具合が見つかった場合の工事の費用相場を解説します。

・瓦の差し替え
・漆喰補修
・棟瓦の積み直し
・葺き直し
・葺き替え

施工の内容や費用を紹介します。

瓦の差し替え

瓦の差し替えの費用相場は約5千~6万円です。

割れた瓦をハンマーなどで壊して取り除きます。

一段上の瓦を持ち上げ、接着剤を塗布し、新しい瓦を差し込みます。

漆喰補修

漆喰補修の費用相場は約5~20万円です。

屋根瓦には、漆喰が塗り固められています。

紫外線や雨にさらされて劣化した漆喰を補修する作業です。

漆喰の劣化を放置すると、最終的に雨漏りを引き起こす恐れがあるため、早めの補修が大切です。

棟瓦の積み直し

棟瓦の積み直しの費用相場は約6~26万円です。

棟瓦のずれや崩れが生じている場合は、漆喰の補修だけでは意味がないため、棟瓦を積み直す必要があります。

棟を一度解体して、新しく積み直す工事です。

使用する材料や工事の方法により、費用に幅があります。

葺き直し

葺き直しの費用相場は約70~160万円です。

葺き直し工事では、古い瓦を再利用して屋根を張り直します。

後述する葺き替え工事では新しい屋根材を使用するためコストがかかりますが、葺き直しであれば費用は抑えやすいです。

葺き直し工事では廃材が比較的少なく、屋根の見た目が大きく変わらないといったメリットがあります。

葺き替え

葺き替えの費用相場は約80~300万円です。

葺き替え工事は古い屋根材を全て剥がし、新しい屋根に張り替えます。

新しい屋根材に交換するため屋根の機能を一新できますが、その分費用がかかります。

瓦屋根の点検費用や修理費用が変動する要因

瓦屋根の点検費用や修理費用が変動する要因は以下のとおりです。

・瓦の種類
・棟部分の形状や劣化の度合い
・漆喰の状態

以下で詳しく解説します。

瓦の種類

瓦にはさまざまな種類があります。

和瓦は日本の伝統的な工法で作られた瓦で、耐久性は高いものの非常に重いです。

セメント瓦は、セメントが主原料の瓦です。

種類によって工程数や部材費が変わるため、どの瓦を使用するか確認しておきましょう。

棟部分の形状や劣化の度合い

棟部分の形状や劣化の度合いによっても、点検費用や修理費用が変動します。

瓦の棟は複雑かつ繊細で、強風や地震などでずれやすい傾向があります。

そのため、作業の工程が増えて、点検や修理に時間を要する場合があるのです。

漆喰の状態

漆喰の状態によっても、点検費用や工事費用は変動します。

漆喰の劣化が進んでいる場合は補修箇所が多くなるため、漆喰の量が必要です。

また、状態によっては古い漆喰を取り除いて、詰め直しになる場合もあります。

このように、瓦屋根の点検費用や修理費用は瓦の種類や劣化状況によって異なります。

瓦屋根の修理費用を安く抑える方法

本章では、瓦屋根の修理費用を安く抑える方法を紹介します。

・部分補修を依頼する
・葺き替えより葺き直しを選ぶ
・地域密着型の業者に依頼する
・火災保険を使えるか確認する
・助成金が活用できないか確認する

それぞれについて、以下で詳しくお伝えします。

部分補修を依頼する

瓦屋根で劣化しやすいのは主に棟や漆喰、下地部分です。

そのため、屋根全体を工事する必要がないケースが多いのです。

屋根の葺き替えは、屋根材全体を取り外して交換するため高い費用がかかります。

そのため、もし必要がなければ部分補修を選ぶ方が費用を抑えやすくなります。

葺き替えより葺き直しを選ぶ

部分補修では直せないケースでも、瓦の状態がよければ葺き直しを選ぶと、コストを抑えやすいです。

葺き直し工事であれば、これまで使用してきた瓦をそのまま使えます。

そのため、新しい瓦の購入費や古い瓦の処分費がかかりません。

地域密着型の業者に依頼する

大手リフォーム会社に依頼すると下請け業者が施工を行うケースが多いです。

下請け業者が施工すると、費用に仲介手数料が上乗せされます。

しかし、地域密着型の業者であれば自社で施工することが多いです。

自社での施工であれば仲介手数料も発生しないうえ、出張費や交通費も抑えられるためメリットが豊富です。

火災保険を使えるか確認する

自然災害で瓦屋根が破損した場合は、火災保険を使えるか確認しましょう。

もしも火災保険に入っていれば、保険の申請を行います。

火災保険を申請することで、工事費用をまかなえるケースもあるため、チェックしてみることをおすすめします。

助成金が活用できないか確認する

自治体によっては、屋根修理をはじめとしたリフォームに使用できる助成金があります。

助成金を活用すると費用の一部の補助が出るため、少しでもコストを抑えられます。

助成金の種類や対象となる工事について、自治体のウェブサイトで確認してみてください。

瓦屋根の点検や修理は地域密着型業者に依頼して費用を抑えよう

瓦屋根の点検や修理はさまざまな方法があり、瓦の種類や劣化状況などにより費用も変動します。

工事方法によって、費用も高額になりやすいです。

しかし、安すぎる点検費用や無料点検には注意が必要です。

無料点検後に高額な工事費用を請求されるケースもあります。

費用を少しでも抑えたい場合は自社で施工し、仲介手数料が発生しない地域密着型業者に依頼するのがおすすめです。

瓦屋根の点検や修理は、地域密着型業者に依頼して費用を抑えましょう。

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