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屋根点検の費用相場は?点検のタイミングや修理が必要な場合の費用も紹介

2025/12/01 Mon
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

「屋根の点検を業者に依頼すると費用はいくらかかる?」

「屋根点検の方法ごとの費用相場を知りたい」

紫外線や風雨から住宅を守っている屋根は、定期的な点検が必要です。

屋根の点検方法はいくつかあり、方法ごとに特徴や費用相場が異なります。

本記事では、屋根点検の方法ごとの費用相場や点検を依頼するタイミングなどについて紹介します。

依頼する業者を選ぶポイントについても解説しますので、屋根点検を検討中の方はぜひ参考にしてください。

屋根点検の費用相場

屋根点検は、点検方法や業者によって費用が幅広く設定されています。

目視による点検は無料で実施している場合がある一方で、雨漏りに関する調査は高額なケースが多いです。

主な屋根点検の方法は、以下のとおりです。

・目視調査
・散水調査
・発光液調査
・サーモグラフィー調査

屋根の状況や最終メンテナンスからの期間などを考慮して、適切な方法を選択しましょう。

目視調査

目視調査は、屋根の状態を目で見て確認する簡易的な点検方法です。

無料で実施してもらえる点検は、一般的に目視調査となります。

目視調査の費用相場は無料〜5万円ほどです。

目視調査では、屋根の形状や勾配などによっては足場が必要となり足場代がかかることがあります。

業者によってはドローンを活用した調査が行われる場合もあります。

ドローンを活用すると、足場が不要で屋根に登らず点検ができるため、安全性の高い調査が可能です。

散水調査

散水調査とは、建物に水を撒いて行う雨漏りの点検方法のことです。

散水調査の費用は、5〜30万円ほどが相場となります。

実際に建物へ水を撒いて雨を再現するため、原因箇所を発見できる可能性が高い調査です。

しかし雨漏りの箇所によっては水を撒いてから雨漏り発生までに時間がかかるため、時間と労力を要します。

また雨が降っていないタイミングで雨を再現するため、隣家との距離が近い場合は近隣への配慮が必要となります。

発光液調査

発光液調査とは、ブラックライトを当てると光る塗料を用いて行う雨漏りの点検方法のことです。

発光液調査の費用相場は、5〜25万円ほどです。

雨漏りが疑われる箇所に発光液を流し、雨漏りの箇所と水が流れる経路を明確にします。

発光液は無色透明なので、基本的に色が残る心配はありません。

しかし、塗料を使用するため壁紙や建具への変色の恐れがないかを確認しておくと安心です。

サーモグラフィー調査

サーモグラフィー調査とは、赤外線カメラを用いて行う雨漏りの点検方法のことです。

サーモグラフィー調査の費用相場は、10〜40万円ほどです。

雨漏りが発生している箇所は他よりも温度が低くなるため、赤外線カメラの撮影で雨漏りをとらえられます。

ただしサーモグラフィー調査は、天候や撮影角度などが結果に影響を与えることもあるため、調査員の技量が必要です。

業者によってはサーモグラフィーと他の調査を組み合わせて、精度の高い調査を実施している場合もあります。

屋根点検を実施するタイミング

屋根の修理費用は、不具合を早期発見することで最小限に抑えられます。

そのため、雨漏りが発生してから点検するのではなく、こまめな実施が大切です。

屋根点検を実施するのに適したタイミングは、以下のとおりです。

・3~5年ごと
・台風や暴風雨が通過した後

適切なタイミングで屋根点検を実施して、住宅を長持ちさせましょう。

3~5年ごと

屋根点検は、3~5年に1度ほどの実施がおすすめです。

屋根は常に紫外線や雨風にさらされているため、日々劣化が進行する箇所です。

目視での点検を日常的に行い、プロによる点検を数年おきに実施することで、不具合の早期発見につながります。

台風や暴風雨が通過した後

台風や暴風雨が発生したあとは、目視で不具合が確認できない場合でも点検を依頼するのがおすすめです。

強風により屋根材の剥がれやズレ、破損などがおきている可能性があります。

屋根の不具合は軽微なほど修理費用も安く抑えられるため、台風や暴風雨のあとはできるだけ早く状態を確認してもらいましょう。

屋根点検で修理が必要となった場合の費用相場

屋根点検を実施した結果、不具合が見つかった場合は工事が必要となります。

屋根の不具合は、主に以下の方法で修繕します。

・部分修理
・塗装
・カバー工法
・葺き替え

それぞれの費用相場を確認していきましょう。

部分修理

屋根に全体的な劣化は見受けられず、部分的に破損した場合は部分修理が可能です。

部分修理できる場合は、カバー工法や葺き替えなど大規模なリフォームよりも費用を安く抑えられます。

部分修理の費用相場は、以下のとおりです。

・軒先水切り(唐草):1メートルあたり1,500~3,000円ほど
・ケラバ:1メートルあたり1,500~3,500円ほど
・棟板金:1メートルあたり2,500~6,000円ほど
・雪止め:1メートルあたり1,500~3,500円ほど
・換気棟:1個あたり25,000~50,000円ほど

足場が必要な場合は上記の費用の他に、10〜30万円の足場代が必要となります。

塗装

屋根塗装の費用相場は、30〜70万円ほどです。

屋根塗装は使用する塗料によって費用が異なります。

塗料ごとの費用相場は、以下のとおりです。

・シリコン塗料:2,000~3,000円/平方メートル
・フッ素塗料:3,000~4,500円/平方メートル
・無機塗料:3,500~6,000円/平方メートル

塗料によって価格だけではなく仕上がりや耐用年数が異なるため、特徴を確認したうえで適切な塗料を選択することが大切です。

カバー工法

カバー工法でガルバリウム鋼板を施工する場合の費用は、150〜400万円が相場です。

カバー工法とは、既存の屋根材の上に防水シートを挟んで新規屋根材を張る方法のことです。

既存屋根材の撤去および処分が不要なため、葺き替えよりも費用が安く短期間での施工ができます。

カバー工法は屋根が二重となり建物に負荷がかかるため、丈夫で軽量な金属屋根材を使用するのが一般的です。

葺き替え

葺き替えで新規屋根材にガルバリウム鋼板を使用する場合の費用は、200~500万円が相場です。

葺き替えとは、既存の屋根材を撤去してから、新規屋根材を張る方法のことです。

屋根の不具合を根本から解決できるため、屋根だけではなく住宅の長寿命化につながります。

葺き替えは、使用する屋根材によって費用が異なります。

自分で屋根点検を実施するのはおすすめできない

屋根点検は屋根に登る必要があり、高所作業となるため非常に危険です。

慣れていない人が屋根に登ると転落の危険性があるうえに、屋根を踏み抜いてしまう恐れもあります。

状態が悪化した屋根の修理はより費用が高くなるため、屋根の点検は自分ですべきではありません。

自分で屋根の点検をしたい場合は、地上から目視で確認できる範囲のみとするのが適切です。

屋根点検を依頼する業者を選ぶポイント

屋根点検を行う業者のなかには、悪質な業者も存在するため、信頼できる業者を選ぶポイントを知っておくことが大切です。

信頼できる業者を見極めるポイントは、以下のとおりです。

・実績が豊富にある
・国家資格を所有した職人が在籍している
・地元で長く営業している

信頼できる業者の特徴を1つずつ確認していきましょう。

実績が豊富にある

屋根の点検は、豊富な実績がある業者へ依頼するのがおすすめです。

数多くの屋根点検および工事を行っている業者であれば、豊富な経験により技術力や提案力が期待できます。

施工実績は、業者の公式ホームページに掲載しているケースが多いです。

ホームページの施工実績では、工事後の仕上がりや工期、実際にかかった費用などが確認できる場合もあります。

契約前に業者のホームページを確認して、工事を安心してお任せできるか判断するのが適切です。

国家資格を所有した職人が在籍している

屋根点検に必須となる資格はありません。

しかし屋根点検や屋根の工事は、専門的な知識や技術が必要となるため、資格の有無が信頼できる職人の目安になります。

屋根点検および工事で、信頼できる目安となる資格は以下のとおりです。

・一級、二級建築士
・建築施工管理技士
・かわらぶき技能士
・建築板金技能士
・瓦屋根診断技士 など

資格の有無に関しては、業者のホームページに掲載していることが多いです。

施工事例とあわせて契約前に確認しておきましょう。

地元で長く営業している

屋根点検は地元で長く営業している業者に依頼するのがおすすめです。

屋根点検の結果、屋根の工事が必要となると長い付き合いになることが予想されます。

台風や暴風雨で屋根の不具合が発生した場合、地元の業者であれば迅速に対応してくれる可能性が高いため、安心できます。

注意:飛び込みの訪問業者は詐欺の可能性がある

屋根点検では、無料の点検を口実に必要のない工事を無理に勧める悪徳業者も存在します。

特にアポなしで訪問してくる業者には注意してください。

ただし、訪問業者がすべて悪質な業者とは限らないため、悪い業者を見極めるポイントを知っておくことが大切です。

悪徳業者の特徴は、以下のとおりです。

・必要以上に不安をあおってくる
・契約をせかしてくる
・屋根の状態や工事内容の具体的な説明がない

少しでも怪しいと思った場合は、絶対にその場で契約しないことが重要です。

インターネットでホームページや評判を確認したり、家族や知人に相談したりするのが適しています。

屋根の点検は費用相場を把握したうえで信頼できる業者に依頼しよう

屋根点検は、点検方法によって費用が異なります。

目視点検は無料で実施してもらえるケースが多い一方で、専門的な機械や時間を要する点検は高額です。

そのため、まずは目視点検を実施してもらい、必要に応じて他の点検を依頼するのがおすすめです。

屋根の不具合は早期発見・早期工事で費用を安く抑えられます。

定期的にプロによる点検を実施して、屋根の不具合を早期発見しましょう。

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