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暑い工場は熱中症対策が必須!暑くなる原因や対策を紹介します

2026/05/01 Fri
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

「工場が暑すぎるので、効果的な対策を知りたい」

「工場の暑さ対策は本当に必要?」

工場は構造や設備などさまざまな要因により、一般的な建物よりも暑くなりやすいケースが多いです。

暑い工場では、従業員の健康や製品の品質を守るためにも、対策が欠かせません。

工場での暑さ対策は、輻射熱を防ぐことが大切なカギとなります。

本記事では、工場が暑くなる原因や対策が必要な理由、効果的な対策などを紹介します。

工場の暑さに悩んでいる事業者は、ぜひ参考にしてください。

工場が暑くなる原因

工場は、建物の造りや製品の内容にもよりますが、一般的な建物よりも暑くなりやすい傾向にあります。

工場が暑くなる原因は、主に以下のとおりです。

・構造的に外気温の影響を受けやすい
・熱を発する機械を使用している
・空調効率が悪い

適切な対策を実施するためにも、暑くなる原因を確認していきましょう。

構造的に外気温の影響を受けやすい

工場で暑いと感じる原因は、輻射熱(ふくしゃねつ)によるものが大部分を占めています。

輻射熱とは、遠赤外線により伝わる熱のことで、身近なものでは太陽の光やストーブの熱などが挙げられます。

工場の屋根や外壁は、薄い金属を使用しているケースが多く、構造的に外気温の影響を受けやすいです。

薄い金属の屋根や外壁に直射日光が当たると、輻射熱の影響により室内温度が上昇します。

人が暑いと感じる主な原因は輻射熱によるものであるため、工場の暑さ対策では、輻射熱を防ぐことが大切です。

熱を発する機械を使用している

工場では、熱を発する機械を使っていることも多いです。

熱を発する機械を使用している場合、何も対策をしないと機械が稼働している間は室内の温度が上昇してしまいます。

機械からの熱により工場内が暑くなっている場合は、機械に遮熱シートを貼って、熱を封じ込めるのが効果的です。

従業員が乾燥炉や溶鉱炉など高温を発する機械の近くで働く場合は、熱中症を防ぐためにも対策が必須です。

空調効率が悪い

工場は天井が高く室内が広いケースが多いため、一般的な建物よりも空調の効きが悪い場合があります。

空調効率が悪いと、冷房を使用しても効果が少なく、光熱費だけがかさんでしまう可能性が高いです。

室内の広さにより空調の効きが悪くなっている場合は、ビニールカーテンで空間を仕切ると空調効率を高められます。

また冷房を長時間フル稼働していると、劣化スピードも速く、気付かないうちに機能が低下していることもあります。

適切に温度管理ができるよう、空調機器は定期的に点検やメンテナンスを実施することが大切です。

暑い工場では対策が必要な理由

工場が暑いと、熱中症の危険性や生産性の低下などさまざまな影響を及ぼします。

工場では暑さ対策が必要な理由は、主に以下のとおりです。

・従業員の熱中症を防ぐため
・製品や原料の品質低下を防止するため
・生産性低下を防ぐため

1つずつ確認していきましょう。

従業員の熱中症を防ぐため

工場での暑さ対策は、従業員の健康を守ることに大きく貢献します。

暑すぎる環境で作業を行うと、熱中症のリスクが高まります。

熱中症は最悪の場合死に至る危険性があるため、事業者は従業員を守るためにも対策が必須です。

また2025年6月1日より、暑すぎる作業場では、罰則付きで熱中症対策が義務化されました。

対象となるのは、WBGT値28度以上または気温約31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間以上の作業が見込まれる場合です。

対象となるならないにかかわらず、熱中症の危険性がある事業所では、早急な対応が求められます。

製品や原料の品質低下を防止するため

工場での暑さ対策は、製品や原料の品質低下の防止にもつながります。

工場が暑すぎると、製品や原料が劣化して経済的損失が出る恐れがあります。

さらに、顧客からのクレームや企業のイメージダウンにつながる可能性も高いです。

製品や原料の品質管理を適切に行うためにも、暑くなりやすい工場では対策が必須です。

生産性の低下を防ぐため

工場の暑さ対策は、生産性低下の防止にも役立ちます。

暑いところで作業を続けていると、集中力が低下しミスが増えてしまうため、生産性が低下する可能性が高いです。

ミスが増えることで作業効率や従業員のモチベーションが低下し、その結果として職場の雰囲気も悪くなる恐れがあります。

年間を通して生産性を維持するには、快適な室温の作業環境を整えることが大切です。

工場でできる効果的な暑さ対策

快適な作業環境を整えるためには、工場の設備を整えることが重要です。

工場でできる効果的な暑さ対策は、以下のとおりです。

・屋根に遮熱材を施工する
・屋根スプリンクラーを設置する
・スポットクーラーを導入する
・ビニールカーテンで空間を仕切る

それぞれの特徴を把握して、自社の暑さ対策に適した方法を検討しましょう。

屋根に遮熱材を施工する

工場の暑さ対策には、遮熱材の活用が効果的です。

屋根に遮熱シートや遮熱塗料といった遮熱材を施工すると、太陽光を反射させて輻射熱の侵入を防ぐため、室温上昇を抑えられます。

室温の上昇を抑制することで、熱中症の予防ができるだけではなく、冷房の効きを良くする効果もあります。

屋根スプリンクラーを設置する

屋根スプリンクラーとは、屋根に水を散布して、気化熱を利用して屋根の表面温度を下げる装置のことです。

広く大きな建物を効率的に冷却できるため、暑さ対策や省エネ効果に優れています。

ただし屋根スプリンクラーは、水道代や電気代が発生します。

屋根材によっては、サビが発生するリスクも高まるため、定期的なメンテナンスも欠かせません。

屋根スプリンクラーは、効果だけではなくランニングコストも考慮したうえで、慎重に導入を検討する必要があります。

スポットクーラーを導入する

工場の暑さ対策には、スポットクーラーの設置も効果的です。

スポットクーラーとは、特定の箇所を冷却する移動式冷房機器のことです。

局所的に冷却するため、狭い空間や特定の場所を涼しく快適にするのに適しています。

工事が不要で、他の対策方法よりも導入費用が安価なため、少ない予算でも取り入れやすい方法です。

ビニールカーテンで空間を仕切る

天井が高く空間が広い工場は、空調効率が悪く室温が上昇しやすいです。

空調効率を高めるには、ビニールカーテンで空間を仕切るのが効果的です。

ビニールカーテンで空間を仕切ることで、室温が管理しやすくなり、省エネ効果が期待できます。

暑い工場には遮熱シートの施工がおすすめ

工場での暑さ対策にはさまざまな方法がありますが、遮熱シートの施工がおすすめです。

遮熱シートの施工がおすすめな理由は、以下のとおりです。

・遮熱塗料よりも安定して効果を得られる
・ランニングコストがかからない
・屋根材の劣化を抑制できる
・雨漏りの改善も期待できる

遮熱塗料は塗りムラがあると効果が十分に発揮されないため、職人の技術力や塗装環境によっては効果が低減してしまいます。

一方で遮熱シートは、技術力や環境によって効果に差が出ることはないため、安定して高い効果を得られます。

他にも、遮熱シートはランニングコストがかからないうえに、屋根材の劣化も抑制できるためメンテナンス費用を抑えることが可能です。

また、遮熱シートには雨漏りの改善が期待できるものもあります。

夏の暑さと雨漏りに悩んでいる工場は、遮熱シートを貼ることで2つの悩みを同時に解決できます。

ただし、遮熱シートでの暑さ対策は工業用クーラーのような空調機器よりも即効性が弱いです。

空調機器の導入よりも費用は安いため、費用と効果を検討したうえで、どのような暑さ対策が適しているかを判断するのが適切です。

工場の暑さ対策で遮熱シートを導入した施工事例

ここでは実際に遮熱シートを施工した事例を紹介します。

遮熱シートを設置したことで、室内がどのように変わったのかも記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【BEFORE】

【AFTER】

こちらの工場では、屋根からの輻射熱により工場内の温度が上昇し、光熱費負担の増加や作業効率の低下などが課題となっていました。

施工後は室内が格段に涼しくなり、暑さが厳しい日でも快適な室温を維持できるようになりました。

工場の暑さ対策を実施して働きやすい環境を整えよう

工場では、構造や設備などの要因により室内が暑くなりやすいケースが多いため、対策が必須です。

工場の暑さ対策では、効果だけではなくランニングコストやメンテナンス性を考慮したうえで、適切な方法を導入する必要があります。

工場・倉庫・住まいの屋根診断ラボ(運営:ウチノ板金)では、工場が暑くなる原因を明確にしたうえで、適切な暑さ対策のご提案・施工を実施します。

東村山市周辺で工場の暑さ対策を検討中の事業者は、工場・倉庫・住まいの屋根診断ラボへお気軽にご相談ください。

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