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工場で雨漏りが発生する原因とは?対応の流れや放置するリスクを解説

2026/04/01 Wed
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

「工場で雨漏りが発生した際の対応の流れを知りたい」

「工場の雨漏りを放置するとどうなる?」

工場での雨漏りは、製品の破損や機械の故障などにより経済的な損失をもたらす恐れがあるため、早急な対応が必要です。

本記事は工場での雨漏りについて、原因や発生時の対応の流れ、対策などについて解説します。

工場で雨漏りが発生している事業者は、ぜひ参考にしてください。

工場で雨漏りが発生する原因

工場で雨漏りが発生する主な原因は、主に以下のとおりです。

・屋根材の経年劣化
・屋根材を固定するボルトの劣化
・コーキング部分の劣化
・外壁や開口部の劣化

1つずつ確認していきましょう。

屋根材の経年劣化

工場の雨漏りは、屋根材の経年劣化が原因で発生することが多いです。

屋根は常に紫外線や雨風にさらされているため、建物のなかでも劣化しやすい箇所です。

劣化が進むと、錆びて穴があき雨漏りにつながる恐れがあります。

屋根材を固定するボルトの劣化

工場の金属屋根を固定しているボルトは、サビが発生しやすい部分です。

サビが進行すると、隙間が生じたり穴があいたりしてしまうことで、雨漏りの原因となります。

コーキング部分の劣化

建物の気密性や防水性を高めるため、窓や換気扇などの隙間にはコーキング材が施されています。

コーキング材が劣化すると、ひび割れや欠損が生じて、雨漏りにつながる恐れがあります。

外壁や開口部の劣化

雨漏りの原因となる箇所は、屋根だけではありません。

外壁や窓枠、換気扇などから雨漏りしている場合もあります。

雨漏りを修理する際は、原因箇所を明確にしたうえで適切な工事の実施が必須です。

工場で雨漏りが発生した際の対応の流れ

工場で雨漏りが発生した場合は、早急に専門業者へ修理を依頼するのが適切です。

雨漏り発生から業者による修理まで時間を要する場合は、被害を最小限にするため応急処置を施す必要があります。

応急処置では、室内で安全にできることだけを実施するのが基本です。

バケツを置いて雨水を受け止め、水はね防止のため床に布や新聞紙などを敷くと二次被害を防止できます。

また、雨水で濡れてしまう恐れがあるものを移動したり、シートをかぶせて守ったりすることも大切です。

一方で屋根に登って行う応急処置は、危険が伴うためおすすめできません。

屋根にブルーシートをかけたり、防水テープを貼ったりするのは控えましょう。

工場の雨漏りを放置すると起こりうるリスク

工場での雨漏りの放置は、さまざまな危険が生じます。

雨漏りを放置することで起こりうるリスクは、以下のとおりです。

・製品や材料の水濡れによる廃棄
・機械の水濡れによる故障
・漏電による火災
・建物の劣化

リスクを把握して、雨漏りを見つけたら放置せず早急に修理を依頼しましょう。

製品や材料の水濡れによる廃棄

雨漏りは、製品や原料などの在庫品に甚大な被害をもたらす恐れがあります。

雨水が製品や材料にかかってしまうと、物によっては出荷できず処分しなくてはいけません。

とくに在庫が多い工場は、すぐに物の移動ができないため、被害が大きくなってしまいます。

機械の水濡れによる故障

機械に水がかかると、故障につながる可能性が高いです。

機械が故障すると、製造がストップしたり修繕費用がかかったり、経済的に大きな損失が生じてしまいます。

漏電による火災

雨漏りで配線が濡れると漏電の恐れがあります。

漏電は機械の故障や火災、感電につながる可能性がありとても危険です。

電気配線は基本的に、天井裏や壁内など目につかないところにあるため、漏電は発見が遅れるケースが多いです。

漏電のリスクを低減するには、定期的なメンテナンスが大切となります。

建物の劣化

雨漏りを放置すると、雨漏り箇所にカビやサビが発生して建物自体の劣化が進行してしまいます。

カビは製品に付着して信用問題につながったり、従業員に健康被害を及ぼしたりする恐れがあります。

雨漏りは放置するほど被害が拡大して修理費用も高くなるため、見つけたら早急に対処することが重要です。

工場で雨漏りが発生した場合の修理方法

雨漏りの修理は、状況や今後のメンテナンスを考慮したうえで、適切な方法を選ぶことが大切です。

工場で雨漏りが発生した場合の修理方法は、以下のとおりです。

・カバー工法
・葺き替え
・部分修理

修理方法を1つずつ確認していきましょう。

カバー工法

カバー工法とは、既存の屋根材の上に防水シートと新規屋根材を張る方法のことです。

既存屋根材の解体や処分が不要なため、葺き替えに比べて工期が短く費用が安いのが特徴です。

通常通り工場を稼働させたまま工事を行えるため、何日も機械を止めるのが難しい工場でも安心して修理できます。

また、カバー工法は屋根が二重となるため、断熱性や遮音性の向上も期待できます。

葺き替え

葺き替えとは、既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を張る方法のことです。

屋根材の撤去と処分が必要なため、カバー工法よりも工期が長く費用が高くなるのが一般的です。

既存屋根材や下地材の修復が困難なほど劣化が進行している場合は、葺き替えによる修理が適しています。

葺き替えは、工場の作業を停止させなくてはいけない可能性もあるため、慎重な計画が必要です。

部分修理

雨漏りの箇所が限定的で全体的な劣化が見受けられない場合は、部分修理で修繕できます。

例えば、飛来物の衝突により一部が欠損した際は、部分修理できる可能性が高いです。

部分修理は、一般的にカバー工法や葺き替えよりも費用が安いです。

ただし、不具合の箇所や範囲などによって高額となり、カバー工法や葺き替えなどの方が適していることもあります。

工場の雨漏りを防ぐために日ごろからできる対策

工場で雨漏りが発生するとさまざまな被害をもたらすため、雨漏りは未然に防ぐことが重要です。

雨漏りを防ぐために有効な対策は、以下のとおりです。

・定期的に点検を行う
・適切にメンテナンスを実施する
・不具合は早急に対処する

上記のポイントをおさえて、雨漏りの発生を未然に防ぎましょう。

定期的に点検を行う

雨漏りを未然に防ぐには、定期的な点検が欠かせません。

サビは発生していないか、ボルトは締まっているか、コーキングは劣化していないかなどを定期的に確認することが大切です。

ただし広く大きな工場を隅々まで点検するには、時間と労力が必要となります。

定期的な点検や調査は、専門業者へ依頼するのがおすすめです。

適切にメンテナンスを実施する

雨漏りを未然に防ぐには、適切にメンテナンスを実施することが大切です。

とくに金属屋根の工場では、サビを発生させないことが雨漏り防止につながります。

塗装やコーキング補修などメンテナンスを定期的に実施することで、防水性が維持され、雨漏りのリスクを低減できます。

不具合は早急に対処する

外壁や屋根にひび割れやサビなどの不具合が生じた場合は、できるだけ早急に修繕することが大切です。

建物の不具合は、放置しても自然に直ることはありません。

不具合を修繕せずに放置すると、どんどん状態が悪化し、雨漏りにつながる可能性が高まります。

また軽微な不具合ほど修繕費用を安く抑えられ、工期も短く済むため、不具合は早急に対処するのが適切です。

工場の雨漏り修理を依頼する業者選びのポイント

工場の雨漏りは、原因を明確にしたうえで適切な工事を実施することが重要です。

そのためには、信頼できる業者への依頼が必須となります。

信頼できる業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。

・建築業許可証がある
・工場の施工実績が豊富にある
・保証やアフターフォローが充実している

工事費用が500万円を超える場合は、国土交通大臣や都道府県知事による許可の「建築業許可証」が必要です。

工事の内容や規模により、施工費が500万円を超える可能性もあるため、建築業許可証を有する業者への依頼が適しています。

他にも、過去の実績や保証内容などを確認のうえ、信頼できる業者を見極めると満足度の高い修理を実現できます。

工場の雨漏り修理は施工実績が豊富な信頼できる業者へ依頼しよう

工場で雨漏りが発生した場合は、早急に専門業者へ修理を依頼することが重要です。

雨漏りを修理する際は、原因を明確にしたうえで適切な工事をしないと、再発する恐れがあります。

適切な工事を実施するには、信頼できる業者への依頼が必須です。

施工実績や保証内容を確認のうえ、建築業許可証を持つ業者へ雨漏りの修理を依頼しましょう。

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